High Flow Therapy System

パシフィックメディコ社製

High Flow Therapy System

ハイフロー療法(HFT)

High Flow Therapyは近年、欧米で注目されている新しい呼吸法です。患者さんの吸気よりも高いフローでガスを供給することにより、呼吸をサポートし呼吸仕事量を軽減させます。鼻カニューラから供給されたガスは、鼻腔内の死腔量を低減させます。
  • 鼻カニューラを介して、高流量の混合医療ガス(酸素と空気)を流す呼吸療法
  • 酸素ブレンダ+加温加湿器+呼吸回路+鼻カニューラ +スタンドで構成
  • マスク換気よりも前段階で、呼吸困難や初期の呼吸不全状態で使用できる
  • 通常の酸素療法より高い治療効果が期待できる

従来の酸素療法との比較

  従来の酸素療法 ハイフロー
インターフェース変更
(カニューラ・マスク等)
あり なし
酸素濃度 希釈される →不正確 希釈されない →正確
高流量の適用 ×

ハイフローの利点

患者にとって
  • 呼吸状態の改善
  • 快適に酸素療法を受けられ、より侵襲的治療を避けられる可能性がある
  • 飲食や会話ができ、睡眠の阻害も少ない
  • 早期にウィーニングや回復が可能
  • 気道クリアランス能力が最適化され、感染や肺炎のリスクが減少する
医療従事者にとって
  • 患者からの不快の訴えが減少
  • 酸素供給装置やインターフェイスを交換しなくて済む
  • FiO2をより正確に管理できる
  • 口腔ケアを可能にし、患者の気道クリアランス能力も最適化されるので、感染や肺炎のリスクが減少する
  • 患者とのコミュニケーションがとりやすい
  • 非侵襲的に高い治療効果が得られ、侵襲的治療回避の可能性が高まる

ハイフローの効果

  鼻カニューラ
(低流量)
酸素マスク(リザーバー式含む) ベンチュリー
マスク
ハイフロー
酸素流量
(L/m)
~5 5~10 4~12 0~60
酸素濃度
(%)
~40 40~99 24~50 21~100
酸素濃度
の変動
患者の呼吸パターンによって変動する 設定通りの正確な酸素濃度の供給が可能

HFTは、高機能加温加湿器を使用するので30LPM以上の高流量での使用が可能

解剖学的死腔を洗い流す

呼気時も高流量が流れるため、上気道の鼻腔に溜まっている二酸化炭素を洗い出し、死腔量が減少する
→ 肺胞分時換気量=
 (一回換気量―死腔量)
 ×呼吸回数が増加
→ 通常の酸素療法が酸素化のみに効果があることに対し、ハイフローは、換気(二酸化炭素排出)にも貢献する

呼吸仕事量を軽減する

・患者の吸気デマンド以上の高流量
→気道抵抗成分(主に鼻腔内)による吸気努力の減少
・鼻孔に対して大きいサイズのカニューラを使い、口を閉じると、約4cmH2OのCPAPと同等の陽圧治療効果がある
・EIT (Electro Impedance Tomography)により酸素マスクによる酸素吸入とハイフローを比較した結果、背側も含めた肺全体の含気の顕著な増加が認められ、呼吸回数・呼吸困難感共に低下し、P/F比が改善した
→肺気量(機能的残気量)の維持


加温加湿により、気道クリアランス能力を最適化
  • 37℃相対湿度100%の維持が気道クリアランス能力を最適化
  • 繊毛活動の正常化と気道クリアランスにより、感染リスクやブドウ球菌性敗血症のリスクが低減。鼻腔内含む気道や肺の損傷も予防
  • 快適度も向上

主な仕様

●高流量酸素ブレンダPMB-5000(ローブリードタイプ)仕様
酸素濃度設定 21~100%
流量設定 0~60LPM
供給ガス 空気一酸素(0.45±0.1MPa)
着圧アラーム 片ガス及び0.2MPa以上の着圧で笛による警報音
外形寸法 H160×W80×D110mm
重量 約1kg

●高流量酸素ブレンダPMB-3000仕様
酸素濃度設定 21~100%
流量設定 0~60LPM
供給ガス 空気一酸素(0.4±0.05MPa)
着圧アラーム 片ガス及び0.12MPa以上の着圧で笛による警報音
外形寸法 H190×W150×D120mm
重量 約1.5kg

●加温加湿器PMH7000PLUS仕様
患者口元温度 設定:30~40℃、表示10~45℃
チャンバ出口温度 設定:26~43℃、表示10~55℃
電気的定格 100VAC 50/60Hz
ヒータ最大出力 150w
外形寸法 H145W140×D180mm
重量 約1.7kg




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